四十肩・五十肩は肩関節周囲炎と言われております。
その名の通り、肩関節の周囲にある組織(筋肉、靭帯、関節包、関節など)に炎症が起こり、激痛と可動域制限が起こる症状です。
特にエプロンの紐を腰で結ぶ時のように、腕を腰の方に持っていく結帯動作で痛みと可動域制限が起こりやすいです。
なぜ結帯動作がダメになるのか…
胸の筋肉の大胸筋は、上部・中部・下部線維があります。
画像を見て頂くと分りますが、上部線維が中部線維の前を通ってクロスして腕に付いています。
この事から、結帯動作では上部線維と中部線維が擦れ合い痛みと可動域制限が伴います。
このような状態を放っておくと、炎症により痛みも強くなり、筋肉も固くなり可動域制限が強まってしまいます。
四十肩・五十肩は必ず疼痛期→拘縮期→弛緩期の段階を踏んで治っていく症状なので、治療してすぐに治るものではございませんが、治療せずにいると拘縮期での可動域がピクリとも動かせないほどになってしまいます。
治療をうけて、拘縮期での可動域をある程度保ちつつ治していきましょう。